2011年09月15日

池上彰のすごさ

テレビ番組のニュース解説で圧倒的な人気を誇る池上彰さん。彼の特集が、かなり前ですが、去年の今頃のアエラにありました。

ひとつのエピソードが紹介されています。視聴率を上げるための会議で、取材対象が軟派傾向になりそうになったときに、池上さんはイラン大統領選を提案。テレビの制作サイドは、それでは視聴率が取れないと反対したが、池上さんの提案に従ってみたところ、視聴率はグッとアップ。

池上さんいわく、
「難しいことには関心がない、お笑いや大食いの方が視聴率が上がるという思い込みの方が間違いだったんですね。難しい問題もおもしろく、わかりやすく伝えれば関心が高い。これまでは伝える側の努力が足りなかったんじゃないでしょうか」

このコメント、心の底から同意します。
政治や行政への一般的な関心の低さは、政治や行政の伝え手の努力が足りなかった結果かもしれません。よくわからないから関心が薄れてしまう、でも、心の底では「知りたい」願望があり、知ると関心は自動的に高まって、少しは状況は変わったかもしれません。

我々政治家は、伝え方で大きな問題を抱えているという自覚を持つべきだと思います。
伝え方が下手なのは、技術の問題というより、本質的な理解ができていないからかもしれません。池上さんいわく、「わかりやすく伝えることは、世の中の難しいことを理解するからできる」。

世の中の現実は相当複雑ですし、一つ一つの制度や法律の体系も複雑、何かを短い時間で過不足なく説明することは、本当に難しい。だから、ワンフレーズポリティックスが脚光を浴びるのかもしれませんし、政治家としてマーケティング的には正しい戦術かもしれません。しかし、ワンフレーズポリティックスの競い合いでは、政策は変わりません。

我々政治家は、難しいことをどうやってわかりやすく説明するか、そして市民の知りたい好奇心を刺激し、社会や政治に対する関心を上げることができるか、こういった部分の仕事も担っていると思います。
そういった意味では、池上さんの伝える力は、大きく学ばなければなりません。

池上さんの伝える力の裏側には、相当の勉強量があると言われています。私も、相当勉強しなければいけないと反省しています。
ちなみに、優秀な官僚は、伝える力は持っているけれど、あえてわかりにくく説明して、煙に巻くという説もありますが、どうなんでしょうか。
posted by 秋山ひろやす at 22:53| エッセイ | 更新情報をチェックする

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