2011年01月12日

市長のマネジメント力

微妙に評価が割れる「産業再生機構」の実質社長であった、冨山和彦氏が、民主党の国家議員の「マネジメント力」を嘆いています。(週刊ダイヤモンド 2010年12月11日号)

「政治主導」を「権限と人事権で脅し上げる組織運営」であると、民主党の議員は誤解しているのではないかと言っています。所属人数が少ないゆえに、好き勝手ができた議員事務所くらいしか運営したことのない議員には、巨大な官僚組織運営の難しさ自体を認識していないのではないかと述べています。官僚組織の運営は、日本中のどの会社を運営するより難しいということを、しっかり自覚すべきとも述べています。

ドラッカーの経営哲学を引用しながら、
1 組織運営とは、ヒトを生かすこと
2 そのためには、人材の特性に対する理解が重要
3 権限と責任の委譲で、活躍(自主性を引き出す)する場を作る
4 成果と報酬と働きがいの、絶妙な関係を見極める
など、経営の難しさを強調し、その難しさへの自覚がない民主党議員は、一から出直すべきと、ばっさりです。

念のため、言っておきますが、議員と大臣(や市長や知事)の仕事は違います。議員は良いか悪いかを判断する(議決する)ことが仕事ですが、大臣(や市長や知事)は、制度を提案し、そして組織を運営することが仕事です。つまり、マネジメント力を問われるのは、首相を含む大臣(や市長や知事)です。

市長である私も、結局「マネジメント力」が問われているのです。マネジメント力とは、非常に抽象的な内容ですが、抽象的故に、どれだけ自分の中で解釈できているかが大事です。

一部の市民の皆さんからは、「市長になったのだから、もっと好きなように大胆にやれ」と、権限を背景に、アグレッシブな組織運営をすすめられます。創業社長のように、会社の業務のほとんどについて社員の誰よりも知っている場合は、アグレッシブな組織運営はありです。しかし、私の場合は、まだまだ知らないことばかりですから、市役所職員の力を引き出す運営こそが必要です。引き出す経営とは、まさに「話を聞き、内容を整理し、次のステップへの指示を出す」ことの繰り返しです。もちろん、この繰り返しの中で、市役所の悪い癖を直していかなければなりませんし、そこがリーダーの付加価値です。

多くの方は、短期的な成果を期待されています。私もその期待の意味はよくわかります。できる部分は、短期的に成果を出します。しかし、より本質的な部分あは、それなりに時間がかかります。

マネジメントとは難しいものです。特に、何十年も歴史のある役人組織のマネジメントは難しいです。試行錯誤が続きますが、ドラッカーの経営哲学を参照しながら、組織運営を行っていきたいと思います。
posted by 秋山ひろやす at 17:19| Comment(4) | TrackBack(0) | 組織運営 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメント:
民間企業で人事関係の仕事をしております。
12月の中沢議員のネット中継をみて気になることがありました。
組織のモチベーションが失われているというお話で市長が驚いておられました

柏の仲間内から聞きましたよ。話題になりました。
誰が評価しても違う結果になる人事評価。挽回ができない昇進
チャレンジをつぶす減点主義の評価方法
いい加減な昇格試験で量産される士気の低下
他人などどうでもいいという企業風土
過半数がやる気をなくしている職員
組織へのロイヤリティーの欠如が今回の不祥事の一因とさえ
なってしまっている。

制度改革を何とか阻止しようとする官僚組織
闇から闇へと葬り去られる制度改革



民間でいったら破綻企業のレベルですよ
まさにお役所仕事の巣窟ですね

市長のマニフェストは人事制度改革でしたね
まさにrightpersonを送り込んだわけですね

Posted by 40代会社員 at 2011年01月25日 18:13
民間企業で人事関係の仕事をしております。
12月の中沢議員のネット中継をみて気になることがありました。
組織のモチベーションが失われているというお話で市長が驚いておられました

柏の仲間内から聞きましたよ。話題になりました。
誰が評価しても違う結果になる人事評価。挽回ができない昇進
チャレンジをつぶす減点主義の評価方法
いい加減な昇格試験で量産される士気の低下
他人などどうでもいいという企業風土
過半数がやる気をなくしている職員
組織へのロイヤリティーの欠如が今回の不祥事の一因とさえ
なってしまっている。

制度改革を何とか阻止しようとする官僚組織
闇から闇へと葬り去られる制度改革



民間でいったら破綻企業のレベルですよ
まさにお役所仕事の巣窟ですね

市長のマニフェストは人事制度改革でしたね
まさにrightpersonを送り込んだわけですね


仕事の関連もありドラッガーは大好きです。
ドラッガーの言葉をよく読んでいます。

人は最大の資産である。
やる気がないのは消費者運動である。
マーケティングを通して制度改革を求めている。
人のマネジメントとは人の強みを発揮させることである。
マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす

マネジメントとは生産的な仕事を通して働く人に
成果をあげさせなければならない。
仕事には働きがいが必要である。

弱みがないことを評価してはならない。意欲を失わせ士気を損なう。
人は優れているほど多くの間違いを犯し、新しいことを試みる。

人事に関わる意思決定こそ最大の管理手段である。
それらの決定は数字や報告よりはるかに大きな影響を与える。
組織に中の人間に対してマネジメントが本当に重視し
報いようとしているものが何であるかを伝える。

マーケティングだけでは企業としての成功はない。
イノベーションは既存のものはすべて陳腐化すると仮定する。
陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。
昨日を捨ててこそ、資源、特に人材という貴重な資源を
新しいものために解放できる。



ドラッガーのマネジメントと柏市の現状は全くの対極ですね。
「柏を変える」切りこみ隊長として、まさに日々奮闘しておられる
陳腐化した官僚組織にイノベーションを起こそうとされている
市長の苦労はいかほどのものか想像もつきません。

秋山改革の目玉としてのドラッガー流人事制度改革応援しています!!
市長の目論見通りきっと柏を変えられますよ^^

でも一人でお役所と戦うのはきついですよ。
私なら外部から誰か連れてきて、「話を聞き、内容を整理し、
次のステップへの指示を出す」この作業やってもらいます。

市長は一人ではありません。
柏を変えたいというたくさんの仲間が味方についていますよ。

Posted by リーマン at 2011年01月25日 18:25
民間企業で人事関係の仕事をしております。
12月の中沢議員のネット中継をみて気になることがありました。
組織のモチベーションが失われているというお話で市長が驚いておられました

柏の仲間内から聞きましたよ。話題になりました。
誰が評価しても違う結果になる人事評価。挽回ができない昇進
チャレンジをつぶす減点主義の評価方法
いい加減な昇格試験で量産される士気の低下
他人などどうでもいいという企業風土
過半数がやる気をなくしている職員
組織へのロイヤリティーの欠如が今回の不祥事の一因とさえ
なってしまっている。

制度改革を何とか阻止しようとする官僚組織
闇から闇へと葬り去られる制度改革



民間でいったら破綻企業のレベルですよ
まさにお役所仕事の巣窟ですね

市長のマニフェストは人事制度改革でしたね
まさにrightpersonを送り込んだわけですね


Posted by at 2011年01月25日 18:26
民間企業で人事関係の仕事をしております。
12月の中沢議員のネット中継をみて気になることがありました。
組織のモチベーションが失われているというお話で市長が驚いておられました

柏の仲間内から聞きましたよ。話題になりました。
誰が評価しても違う結果になる人事評価。挽回ができない昇進
チャレンジをつぶす減点主義の評価方法
いい加減な昇格試験で量産される士気の低下
他人などどうでもいいという企業風土
過半数がやる気をなくしている職員
組織へのロイヤリティーの欠如が今回の不祥事の一因とさえ
なってしまっている。

制度改革を何とか阻止しようとする官僚組織
闇から闇へと葬り去られる制度改革
Posted by リーマン at 2011年01月25日 18:28
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