2011年03月10日

年金制度議論を進めるために

Perfume好きの小幡先生の年金に関するエッセイです。
http://agora-web.jp/archives/1275606.html

ダメダメ言うだけでなく、では「どうすれば良いか」という話をしましょうというエッセイです。
まとめると、

  • 公的年金制度は必要。将来に備えた準備を個人に任せると、準備をしない国民が必ずおり、結局そのカバーを政府がするとなると、正直者がバカを見ることになる
  • 2階建て年金が良い。1階は消費税を財源とした一律給付、2階は個人勘定(個人が積み立てて、政府が管理する)で積み立てる分
  • 2階の個人勘定を政府がやる理由は、年金の受給期間のバラツキをヘッジするため
  • 個人勘定を政府に任せず、自分でやる場合は、運用失敗のリスクを自分で取り、かつ生活保護受給権利も失うルールにする(学者らしい、大胆な提案)
  • 現制度からの移行方法について ⇒ 給付を受けている人は現状を維持、その財源は法人負担、そのかわり法人は現行制度の負担分をなくす、結果として法人負担は軽くなる


数字の裏付けがないので、もちろん、粗い提案です。しかし、評価すべきですし、これから踏み込んだ提案が期待できます。
こういった提案合戦をしなければ、年金問題は絶対に解決しないでしょう。厚労省からの提案、その課題点を指摘というサイクルでは、時間ばっかりかかります。

将来の年金制度の提案をするのは、厚労省の仕事であることは間違いありません。しかし、役所の悲しいサガ、今までの制度や発言の整合性を取ろうとするので、中途半端な提案になるリスクがあります。そこで、学者の出番です。自由な立場で、「実現可能な、あるべき年金制度」を提案すべきです。これをやらずして、学者の仕事を何だろう?という感じです。多額の研究費と、給与を公的にもらっている学者の皆さん、まさに出番ですよ。

マスコミの皆さんも、それを指摘してもらいたい。 厚労省の提案を待つばかりでは、いつまでたっても年金制度の改革は進みません。年金の問題は、本質的に賦課方式にあり、これをどうするかであり、これにとらわれる厚労省は、ギリギリまで、既存制度の整合性を意識した、中途半端な提案しか出てきません。もちろん、最後は厚労省案に落ち着くかもしれません。

しかし、様々な可能性を検討したうえでの、決着と、厚労省案だけの決着では、納得感が全然違います。きっとスピードだって違うでしょう。学者の皆さん、今こそ仕事ですよ。政策提案は仕事ではないというならば、何が仕事なんですか。
posted by 秋山ひろやす at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | 更新情報をチェックする
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