2011年01月11日

成人式

昨日は、成人式(新成人のつどい)が行われました。人数が多いので、(中学校が)北部出身と、南部出身の2つにわけ実施され、出席率は67%近くと、3人に2人は市民文化会館に来ていただいたということです。

柏の場合は、成人を迎える方の有志約40人が実行委員会を作り、その運営方法について(予算内で)自由に検討します。いろいろな中学校卒業生が集まって検討するので、遠慮もあるし、凝れば凝るほど実行委員会に負荷がかかるので、難しさもあるのですが、今回の実行委員会も頑張っていただいて、素晴らしい成人式が行われました。

実行委員長は女性でしたが、その挨拶もしっかりしていました。自分を見つめ、「どう生きるか」について、真摯に向き合おうとする姿勢があふれていて、大人から見れば、非常に好感を持ちました。もちろん、あまり厳しく向き合ってしまうと、厳しい世の中に参ってしまうことも事実ですが、それでも「前向き」に自分から向き合わなければ、満足感のある将来はやってこないと思います。将来に向きあって試行錯誤するよりも、「今、ここ」の幸せや満足を大事にした方が、短期的には居心地が良いかもしれません。今と、将来の両方を考えながら、若い人ならではのチャレンジをたくさんしてもらい、成長してもらいたいと思います。

しかし、成人式は結構悩ましい。柏の成人式は1000人近い方がいらっしゃるので、巨大な催しです。私がお祝いの言葉を行政の代表としてお話をするのですが、久しぶりにの出会いの感動から、もう私語が止まらず、騒がしいというよりは、おしゃべりのさざ波が会館全体を包み込むような感じです。もちろん、しゃべらず、演台に注目してくれている成人の方もいらっしゃいます。確かに、立派な話はできていませんが、「式典の話は(詰まらなくても)黙って聞く」という慣習が、私の時代にはあったような、ないような。

おしゃべりを黙らせるくらいの、インパクトのある話をすべきという話もありますし、一喝すべしという話もありますし、成人式は無礼講だという話もあります。式のお祝いを市長がのべるという設定自体が、もう時代遅れなのかもしれません。来年はどうすべきでしょうか。
posted by 秋山ひろやす at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2011年01月10日

出初式

9日日曜日に出初式に出席しました。(わずかなお金は出ますが)ボランティアベースの消防団と、仕事である消防職員が結集して、市民にその「消防力」をアピールすることが目的ですが、あわせて消防団の方への表彰などが行われます。

消防団の皆さんを中心とした入場行進は、素晴らしいもので、とてもボランティア組織とは思えません。たかが行進、されど行進です。消防業務は、基本動作を一つ一つ順番に積み上げること、そしてそれをチームで行うことが大事です。最終的には命にかかわります。一つ一つをパッと見、簡単かもしれませんが、それが正確に連続することになると、大変です。行進は、隊列を変更したりするときに、様々なノウハウがあり、奥が深いです。それを仲間が一糸乱れぬ形でやることは、個人個人の相当の技量と、チームワークが必要です。これができずして、何ができるか、ということでしょうか。私は、この行進を大切にしたいです。

消防団の方はボランティアベースです。街のためにという、公共精神で取り組んでもらっています。ありがたいです。有事にしか、本来の活動が見えず、なかなか遠い存在かもしれませんが、社会にはなくてはならない存在です。大きな気持ちで、消防団を支えていきましょう。

写真は、毎年恒例の柏若鳶会の方による梯子のりです。そのほかにも、市立柏吹奏楽のマーチングなどもありました。
CIMG1174.jpg
posted by 秋山ひろやす at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2011年01月09日

社会資本 その2

前回は少し難しい書き方になってしまいましたが、要は、私も社会資本という概念を重要視しているし、柏の街づくりにおいても、この社会資本を厚くする試みが大事だと認識しています。

「市民参加型の街づくり」が大事と言われますが、市民が「街づくりに参加したい」と思ってもらうことが最初です。「街づくり」は、単に自己に都合の良い行政サービスをリクエストすることではありません。自分が住む街の全体と、将来を考えて、何をどうしていけば良いのか、市長と同じような視点で「街づくり」を考えたり、自分が住む街に対して貢献できることを、できる範囲で行っていくことです。

愛する家族や、大切な友人のためには、「自分よりも相手を優先して、何かを行う」ことが普通です。この行動は、愛と言ったり、友情と言ったりしますが、この気持ちがもっと広がると、「自分の住む街のために、何かを行う」という、地域愛(ふるさと愛)に繋がっていきます。

「街づくり」には、この地域愛が前提です。「街づくり」は、「私に都合の良い街」の視点ではなく、「私たち全体によって良い街」の視点でなければなりません。「私の視点」ではなく、「私たちの視点」を貫けるか、ここが大事です。だから、「私たちの視点」に繋がる社会資本の厚みが必要なのです。

社会資本が厚くなることは、この地域愛が強くなることだと考えています。柏における、ヒトとヒトの繋がりが網の目状に広がること、つまり社会資本が厚くなることが、「市民参加型の街づくり」の前提になると考えています。

「街づくり」だけが、理由ではありません。相互関係ネットワークは、個人の幸福感にも直結すると思います。信頼、そしてその上にできる「お互い様」の関係が広がることは、社会的動物である人間には必須の精神的な繋がりです。社会的資本が厚いことは、社会全体にとってもプラスで、個人にとってもプラスです。だから、社会資本を厚くする試みに対して、意識的に行政が動かなければならないと思っています。

具体的に何を行うのか? いろいろなことの積み重ねです。こういった内容に包括的に向き合っていく部署を作りあげ、柏市民の地域愛を高める仕掛けの試行錯誤を行っていきたいと思います。
posted by 秋山ひろやす at 07:25| Comment(1) | 政治的な考え方 | 更新情報をチェックする

2011年01月08日

社会資本について その1

私が強く影響を受けている概念のひとつが、ロバート・パトナム氏の「社会資本」です。(Robert D Putnam; Social Capital)

社会資本とは、ヒトとヒトの、コミュニケーションの繋がりのことです。コミュニケーションの繋がりによって、信頼が生まれ、その結果、相互利益をもたらす協同と協調が行われるようになり、あわせて規範が確立し、自発的な秩序が保たれるという仮説があります。

この社会資本が厚いほど、社会制度はうまく機能し、これが薄いほど、社会制度がうまく回らないという仮説を出しています。なぜなら、濃密な相互関係ネットワークにおける個人は、「私という視点」と「私たちという視点」の両方をバランスよく持つので、個人の利益を単に追求するというより、全体としての利益を考慮するようになるからです。活発な民主主義の前提が、この社会資本だとします。

ヒトとヒトのコミュニケーションの繋がりとは、広義では学校関連、宗教関連、趣味、ボランティア、職業団体、近隣など、いろいろなものが含まれます。社会資本が厚いとは、こういったグループの中での、ヒトとヒトのくもの巣状の繋がりの広がりです。n対nのようなもので、1対nのようなものは、社会資本は薄いとされます。

ロバート・パトナム氏は、アメリカにおける社会資本の実証分析を行いました。全体として、アメリカ人は、社会資本に繋がる社会的グループにだんだん参加しなくなってきており、結果としてアメリカの社会資本はどんどん薄くなっていると結論づけました。アメリカ人は、一般的にヒトを信頼しなくなり、政治参加にも消極的(私たちという視点が弱い)になってきていると言います。

その理由として、労働時間の上昇や、流動性の高さを挙げていますが、注目しているのが、テレビ、電子ゲーム、インターネットなどの「娯楽の個人化」ツールの発達です。この「娯楽の個人化」が、ヒトとヒトのコミュニケーションの機会を間違いなく奪っているのではないかと推測しています。

パトナム氏はアメリカの分析を行っていますが、これは日本に、そして柏にもあてはまると思っています。次回は、市政運営と、この社会資本についての考えをお伝えします。

posted by 秋山ひろやす at 15:09| Comment(2) | 政治的な考え方 | 更新情報をチェックする

2011年01月07日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
ブログ更新が長い間、中断してしまい申し訳ありませんでした。今年は、出来る限り情報を発信していきます。単なる出来事日誌にならないよう、「情報発信」していきます。

市長に就任して、およそ1年が過ぎ、実質的には初めての予算編成をむかえています。多くの方から、「新市長のカラーが見える予算編成を期待していますよ」と言われ、「そうですねぇ」とお答えしていますが、何とも厳しい状況です。

つい10年前くらいであれば、新しい施策を実施するための予算は、百億に近い、数十億の単位でありました。したがって、その財源を利用して、新しい施策を実施するわけで、その新しい施策に、市長の個性が出るのです。
しかし、今は経常収支比率96.6%ということで、新しい施策をやる財源の枠はないに等しい状態です。柏の葉に小学校を作ることや、計画道路建設などの既定路線があるので、新規投資枠もないに等しい状態です。

そういう意味で、市長のカラーを出したくても、財源の裏付けがないので、わかりやすい市長のカラーは出しにくいということが本音です。

ただ、お金をかけてやることだけが市長の仕事ではありません。既存の事業の運営方法を改めることによって、事業の質を上げることが可能です。行政の場合は、生産性の向上という概念が低いです。この概念を出来る限り導入することで、市役所の事業の質をあげていきたいと思います。地味ですが、この取り組みは私のカラーです。それに伴う組織編成も考えています。

また、評判はよくないと思いますが、事業の整理も、私のカラーとなると思います。肥大化した柏独自の事業を精査し、本当に必要なもの、目的に対して効果が高いものを厳選していきます。事業仕分けの結果も参考にして、小さいものも含めれば、相応の事業が廃止、廃止を前提とした再構築となると思われます。捻出した予算は、行政としてやるべき事業の中で、優先順位が高いものに移行していく形になります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
posted by 秋山ひろやす at 18:11| Comment(2) | 予算 | 更新情報をチェックする

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